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タイトル シャボンフルーツ!! シリーズ シャボンフルーツ編 話数 182話 収録 トリコ21巻 掲載誌 WJ2012-19 概要 シャボンフルーツ編9話目。食林寺の紹介。 登場人物 トリコ 小松 珍鎮々 シュウ ←181話 →183話
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――やがて訪れる朝陽 赤色のシャボンが導く ひとつの終焉―― 太陽を避けるように 聳え立つ敵地で 誇り高い命の詩を綴る 美しく輝くシャボン 華麗で儚いもの 静かなる終わりの場所で揺れる 煌く希望(たましい)を込めた 赤色のシャボン玉 苦痛に身を委ねる 仲間を信じて 微笑んだままで逝く… 「お前は生きてた」 最期の我侭が 通るならお願い 何もせずに逝くのは 寂しいから嫌だ 出来れば戦友へ 明日の光残して 人間の魂 誇り感じながら 笑いながら 歌いながら アイツの名を呼んで… 赤く揺らめいて消える 最期の波紋は 仲間の元へ届く… 「お前を忘れない」 苦痛に身を委ねる 仲間を信じて 微笑んだままで逝く… 「お前は生きてた」 La La La La La La La La La La... 「お前を忘れない」 La La La La La La La La La La... 「お前は生きてた」 原曲【Sound Horizon「輪廻の砂時計」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm2777759】
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愛する人はあなただけ 誰も邪魔させない 愛のシャボンに抱かれて わたしだけのあなた【藤】 なのに、どこに行ったんだよ~ Ai!【よ】 泣いて済むなら 泣きやがれ 全ての恋は シャボン玉 恋をするなら この次はあんた名義の恋をしな シャボン玉【あ】 (ぶんぶんばーら…)【】 Ai! WOW WOW WOW【藤】 「愛する人はあなただけ」そう信じてたけど【よ】Ai!【あ】 結局 女 女だね ペースは常に向こう【よ】Ai!【あ】 この世の中に 生活する女の子ので【藤・よ】 私の ランキング【あ】 何位だろうか?【藤・よ】OH!【全員】 Ai!【藤・よ・へ】 待っていたって 戻らない 全ての恋は シャボン玉 恋をするなら この次はあんた名義の恋をしな シャボン玉 Ai!【あ】 (本気で好きだって言ったじゃん! どんな事だってするよ! 悪いとこがあったら教えて? ねえ? ねえ? なによ! 人が真剣に話してるのに 電源切ってよ。 私の気持ち知ってて口説いたんでしょ? そうよね? 好きなのよね? そう ギュッとして! 抱きしめてよ~!)【藤】 泣いて済むなら 泣きやがれ 全ての恋は シャボン玉 恋をするなら この次はあんた名義の恋をしな シャボン玉【よ】 「愛する人はあなただけ」って散々愛したな【あ】Ai!【藤】 苦労なんて覚悟してた 最後笑えるなら【あ】Ai!【藤】 この世の中で 素敵な女性だと【藤・よ】 どれくらい の女が【あ】表彰状貰うの【藤・よ】OH!【全員】 Ai!【あ・よ・へ】 待っていたって 戻らない 全ての恋は シャボン玉 恋をするなら この次は あんた名義の恋をしな Ai!【藤】 泣いて済むなら 泣きやがれ 全ての恋は シャボン玉 恋をするなら この次は あんた名義の恋をしな シャボン玉【よ】 シャボン玉~!【あ】 (ぶんぶんばーら…)【】 Ai! WOW~ Ai!【藤】 Ai!【全員】
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「ま、いっか!そこが一番、面白いところだしーー!」 【名前】 シャボンシャドー 【読み方】 しゃぼんしゃどー 【声】 一条和矢 【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー 【登場話】 第21駅「花嫁は逃走中」 【所属】 シャドーライン 【分類】 シャドー怪人 【主】 グリッタ嬢 【闇形式】 グハ2929-21 【闇装備】 チェンジ系シャボン、泡系爆弾 【作戦運行】 自身の能力でトッキュウジャーの誰かとグリッタの中身を入れ替え、シュバルツ将軍との駆け落ち 【闇駅名】 なし 【心の闇】 なし(トッキュウジャーの誰かの肉体をグリッタに献上→実際はグリッタの謀殺?) 【シャドー怪人薀蓄】 自身の泡からは、実はフローラルないい香りがする 【モチーフ】 石鹸 【他のモチーフ】 バラ、髑髏 【闇形式の由来】 泡が出る様子を指す擬態語「ブクブク」(ブ(2)ク(9)ブ(2)ク(9)) 【詳細】 人間の意識を泡で滑り出させ、中身を入れ替える能力を持つ石鹸系シャドー怪人。 バラ型の石鹸を模した両腕の噴射口からのチェンジ系シャボンで包み込んだ人間の意識を身体から滑り出させ、「ヌルッとチェーンジ!」の掛け声と共に両者の人格を入れ替えられる。 長時間入れ替わったままの状態では徐々に精神と肉体の拒絶反応がお互いに起きて命を落としてしまい、他にも特殊な油脂を発火させる泡系爆弾を発射できる。 グリッタの命により上述の能力で(日光を浴びても平気な)トッキュウジャーの誰かとグリッタの肉体を入れ替え、シュバルツの元に駆け落ちする時間稼ぎに加担。 闇の皇帝ゼットからの結婚式招待状に誘き寄せられたトッキュウジャーとの交戦中、ライトとトカッチの人格を入れ替え、トカッチ(肉体はライト)とヒカリの人格を入れ替える。 本命のグリッタに対してはミオと人格を入れ替え、そのままグリッタ(肉体はミオ)とは別行動で逃走。 その後、橋の下で寛いでいたが、グリッタ(ミオ)とカグラ以外のトッキュウジャー4人に発見されると戦闘に移り、再び人格を入れ換えようと目論む。 ラムネ瓶からヒントを得た2号(ライト)がカーキャリアーレッシャーをセットしたトッキュウブラスター・ウチマスモードから発射したダッシュカーで両腕に栓をされる。 反撃として頭部から泡攻撃を放つもシールドレッシャーで防御され、更に足元に接近していた伏兵のタンクレッシャーの自爆攻撃で大ダメージを負い、2号(ライト)の「トッキュウブラスター・キリマスモード」と6号の「ユウドウブレイカー」の同時攻撃により敗北(同時に人格を入れ替えられた人々も元に戻る。)。 その直後、闇暴走を起こして巨大化する。 ディーゼルオーとビルドダイオーに泡爆弾を吹き付けて攻撃するが、3号と5号がそれぞれ搭乗するポリスレッシャーとファイヤーレッシャーの参戦によって形勢が逆転、2両を烈車武装したディーゼルオーポリスファイアーのファイヤー消泡剤で身体が溶け始め、最期は「ビルドダイオーバケットブレイク」、「ポリススマッシュ」を連続で受け爆散した。 【余談】 頭部に顔がなく、髑髏状の顎をしている。 本編においてグリッタ嬢配下の最後の怪人となった。 主のグリッタ嬢への忠義は全くないらしく、自身の能力で入れ替わったグリッタ嬢の末路を案じるどころか、上記の台詞を口走って楽しんでいた。 デザイナーの篠原保氏によると「アイデアストックから採用された」らしく、他にも「本来『下半身は金属製の石鹸置きになっている』という解釈だったが、実際の着ぐるみでは何故か腕先と同じ色合いになっていて、その辺りの意味合いがなくなっている」とコメントしている(DVDの映像特典の「トッキュウミュージアム」より)。 同個体の能力で下記のメンバーが入れ替わっている ライト→トカッチ→ヒカリ トカッチ→ライト ヒカリ→トカッチ(中身はライト) ミオ→グリッタ嬢 グリッタ嬢→ミオ 声を演じる一条和矢氏は『忍風戦隊ハリケンジャー』以来、12年振りにスーパー戦隊シリーズの怪人の声を演じている。
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シャボンの香りのコロン : 価格2マイル こちらは「L:データのみ」の商品となります。 (PCでの使用は1回限りですが、ACEの場合ではアイドレス内で60日程度となります) 【前のページへ戻る】 < シャボンの香りのコロン L:データ > L:シャボンの香りのコロン = { t:名称 = シャボンの香りのコロン(アイテム) t:要点 = 小さな小瓶,清潔感のある,シンプルで淡いラベル t:周辺環境 = シャボン玉 t:評価 = なし t:特殊 = { *シャボンの香りのコロンのアイテムカテゴリ = ,,,携帯型アイテム。 *シャボンの香りのコロンの位置づけ = ,,,{消費型アイテム,おしゃれ用品,香料,ショップアイテム}。 *シャボンの香りのコロンの取り扱い = ,,,The distortion moon。 *シャボンの香りのコロンの販売価格 = ,,,2マイル。 *シャボンの香りのコロンの使用制限 = ,,,このアイテムは使用した生活ゲームの間中、あるいは手紙を開封して1時間だけ効果を発揮する。 *シャボンの香りのコロンの特殊能力 = ,,,石鹸のような、透明で清潔感のある香りが楽しめる。 *シャボンの香りのコロンの使用回数 = ,,,使用回数(1回)。 *シャボンの香りのコロンの消滅 = ,,,ACEによる使用の場合、使用開始からアイドレス内時間で60日ほどで使い切る。 } t:→次のアイドレス = 雨の日デート(イベント) } topへ▲
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上田家の近くにあるファミレスで売られていたおもちゃ。「Touchable Bubbles」という商品らしい。ヨーロッパメンバーは、ファミレスでの食事後、この商品を発見・購入。外に出て実験してみると、予想以上に消えないし、きれいだしということでテンションが上がってしまい、その後、京都市各所に車で移動して車中からこっそりシャボン玉を吹き、街にファンシー感を添えようとした。さらに、石田の家を強襲し、シャボン玉だらけにした。
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概要 登場人物 エピソード 概要 原作では全20話、アニメでは全13話。会長の修行食材編の6つ目。 前半は食林寺への道標となる「恵方巻」の材料集めで1~2話完結の短編が続き、後半は食林寺の修行と美食會との戦闘が描かれる。 美食會とのバトルはセンチュリースープ編以来となる。 登場人物 トリコ 小松 ココ サニー ゼブラ 一龍 鈴 与作 初代メルク ラブ ラップ 愚衛門 珍鎮々 タック(New) 光才老(New) リュウ(New) メリスマン(New) マリー(New) 栗坊(New) マナン(New) ゴブリン・ラモン(New) メガロドラス(New) 桜(New) ララ(New) アタシノ(New) 節乃 千流 のの(New) モンチー(New) 三虎 スタージュン 千代(New) 大竹 ゴーレム(New) 次郎 愛丸 滝丸 秋丸(New) 影丸(New) 月丸(New) 雪丸(New) 雷丸(New) 鉄平 ノンチー(New) 千輪(New) シュウ(New) ワゴン(New) コッポゥ(New) ユン エピソード 原作 174. マダムフィッシュ!! 175. 鍋池の競争!! 176. 王酢!! 177. ドドリアンボム!! 178. エコのり!! 179. 恵方巻完成!! 180. 雲隠れ割烹!! 181. 食林寺!! 182. シャボンフルーツ!! 183. 食義の実力!! 184. 食林寺の修行!! 185. バブルウェイ!! 186. 食没!! 187. シャボンフルーツ実食!! 188. 決戦!食林寺!! 189. 食義を極めし者!! 190. ナイフVS包丁!! 191. 大竹のコンビ!! 192. 隠された前菜!! 193. 第0ビオトープ職員!!(雑誌掲載時は「第0ビオトープの職員たち!!」) アニメ版 098. 隠された修行食材!一龍からの緊急指令! 100. 百回記念で四天王全員大集合! 101. トリコ悶絶!?世界一臭い食材を捕獲せよ! 102. デカすぎ!プロレス技で巨大恵方巻き完成!! 103. 合掌一礼! 美食人間国宝・珍鎮々登場!! 104. 感謝なき者入るべからず!恐怖の食林寺!! 105. トリコ完全敗北!?繊細かつ豪快、食義の威力!! 106. 感謝あるのみ!食義の極意! 107. 迫る脅威!いそげ、トリコ!シャボンフルーツへの道 108. 惨劇!食林寺の終焉…さらば、小松!! 109. 剛力無双!食義を極めし者! 110. "国宝級"一振り一億円の技!トリコVS千代婆!! 111. 幻の食材"C" 一龍と最強第0ビオトープ →NEXT 四獣編
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シャボン玉をつくる 市販品のようにたくさん出来ませんが、安全なシャボン玉を楽しむことが出来ますよ。 水分量は加減してください。・リキッドソープ(何も加えていないもの)・・・小さじ1/2・グリセリン・・・あれば小さじ1/2・精製水・・・大さじ3
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スポンサー企業 シャボン玉石けん 提供番組(ネットセールス) 2021年11月現在 めざまし8(火曜9時台中盤~9時台後半) 火曜は全力!華大さんと千鳥くん(2021年4月~・カラー表記) 過去 ひるおび!(火曜13時台中盤・~2021年3月)
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新しい朝が来て、洗濯機がごうんごうんと回る午前9時。 ザバーッ。 ザバーッ。 おととい戦闘を終えた7着の迷彩服とその他がぐるんぐるんと回っている。 灰色の泥水の真ん中に白い泡の固まり。 洗濯当番で兵舎の勝手口の角にある二層式洗濯機を見つめていたマコトは、ふと、勝手口へと向かっていく。 ノゾミがむうっと唇をちょっとだけ尖らせてマコトの後姿を目で追いかける。 「マコト?」 「すぐ戻るー」 パタンとドアが閉まる。 とりあえず洗濯層を見てるのも飽きたから、ガタガタとはっちゃけてる洗濯機から少し離れてぺたんと地べたに胡坐をかいて座った。 雲がのんびりと流れては、ノゾミの上に影を落として兵舎の屋根の向こうに消えていく。 南からやや東よりに流れている風は短い草と土の香りがした。 グランドのような空き地のような広場の向こう、約150m先辺りではリカが走っている。たぶんぼちぼち3周目くらい。ミキがからかいながら追い抜いて、ダッシュで追いかける。 「あーあー。バテるのに…」 リカとミキの日課の訓練そっちのけになりつつある追いかけっこを目で追っていると、パタンと後ろの方で音がした。 「マコト?」 「へへへー。お待たせー」 手には水の入った小さな広口のビン-たしかおとといまでメンマが入ってた-とストロー。そしてはさみ。 「なに? それ」 「うん。これはねー」 マコトは洗濯機の傍らのバケツに入っている洗濯用具一式の中から、粉石けんと洗濯糊を取り出すと、ビンのふたを開けて目分量で粉石けんと洗濯糊を入れた。 「まぁ、見てのおたのしみってゆーことで」 「っていうか、シャボン玉?」 ノゾミがビンを指差すと、 「ピンポンピンポ~ン! あれ? わかっちゃった?」 「だって洗剤入れたじゃん」 「あ。そっか。そーだよね」 ふたを閉めてびんをしゃかしゃかと振りながら、マコトもノゾミの隣に腰を下ろした。 「上手くいくかわかんないんだけどね」 「そーなの?」 「うん。本当は台所の洗剤がいいんだけどね、洗濯機見てたらこっちがいいなぁって思って」 「ふーん。っていうか、台所のの方がいいんだぁ」 「らしいよ。アサミちゃんが言ってた」 「ふーん」 しゃかしゃかしゃか。 しゃかしゃかしゃか。 「マコト」 「な~にぃ?」 [ノンもやっていい?」 ビンを振る手振りするノゾミ。 「いいよぉ。おもいっきし混ぜちゃってください」 「おもいっきしね。おっけぇー」 マコトからビンを受け取ると、スロットル全開といわんばかりに激しく腕を振った。 しゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃか! しゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃか! 「うぉぉぉー! のんつぁん、はやーっ!」 時間にして2分50秒。 「どーだぁ! ハイ」 マコトにビンを返す。 「ありがとー。じゃ、泡が引くまで少々お待ちください」 「はーい。うはー! 楽しみっ」 「だねーっ」 びぃーーーっ! 「あっ! 終わったみたいだよ」 マコトが立ち上がる。 ノゾミもぴょんと立ち上がった。 「次なんだっけ?」 「次はぁ、脱水して、それからすすぎ」 動きが止まった灰色の水が揺れる洗濯層。 コックを排水にすると、マコトがザバッと腕を入れて、ザバッと脱水層に移し替える。 脱水層に滑り込んだ迷彩服やTシャツをノゾミがぎゅうっと押し込む。 眩しい空の青さは今日一日がとても暑くなる予感を感じさせる。そのせいか水の冷たさがキモチいい。 移し終えてパタンとふたを締めると、タイマーをセットした。 ガン! ゴン! 脱水層がよろけながら…。 ガガガガガガガガ…! 回転数を上げていく。 マコトとノゾミはまた元のところへ戻ってぺたんと座った。 マコトはさっそく泡の量が少しだけ落ち着いた石鹸水のピンのふたを開けた。 「どう?」 ノゾミがビンを覗き込む。 マコトは先端に4つの切込みを入れると少しだけ外に折って開き、石鹸水の中に差し込んで一度攪拌する。 ぐるぐると5周ほどさせると、そっとストローをピンから取り出して切込みを入れてない反対側を銜えた。 ふーっと、ゆっくりと静かに息を送り込む。 「ありゃ」 ぱふっと泡がストローの先から零れた。 「うーん。だめなのかなぁ」 マコトはもう一度石鹸水にストローを浸すと、ゆっくりと取り出して、そっとストローを銜えた。 「あっ…」 またも、ぱふっと泡だけが零れる石鹸水。 ぐりぐりと中をもう一度攪拌すると、 「のんにもやらせて」 「いいよ」 ストローを渡すと、ノゾミはうりゃーと気合一発。えらい勢いでかき混ぜた。 「よし!」 そっとストローを石鹸水から出して銜える。 どきどきとストローの先割れた先端を見守るマコト。 びぃーーーーっ! ぽふっと泡がビンの中に飛び込んだ。 「あぁーっ…」 ノゾミが肩を落とす。 マコトはとりあえず洗濯機に呼ばれたのでそっちに向かった。 いちおー片栗粉も入れてきたし、ちょっとだけ台所洗剤入ってんだけどなぁ。砂糖も入れたし…。 レバーを脱水層に切り替えて注水すると、溜まったのを見計らってふたを閉め、また脱水のタイマーをひねった。 ガタガタガタ…。 貧乏揺すりをするみたいに震える脱水層のふたに腕を乗せてマコトがノゾミに声を掛ける。 「どーおー?」 「んー。ダメ。なんかおしーんだよねぇ」 「惜しいって?」 「んー? なんかねー。小さいのができるかなぁと思ったら割れんのぉ」 「うーん…」 マコトが首を傾げる。 びぃーっ! だみ声のブザーに呼ばれてふたから腕を離すと、脱水層がゆっくりと止まった。 ふたを開けて洗濯物を脱水層から洗濯層に移し替えると、レバーを切り替えて蛇口をひねって水を溜める。 マコトは空を見上げた。 そういえば、向こうは明後日…出撃予定なんだよね。 雲を泳がせる穏やかな空も、戦場の一つに過ぎない。 マコトはなんとなくため息をつくと、水が溜まったのを確認してタイマーをひねるとノゾミのところに駆け寄った。 「貸して。のんつぁん」 「ん」 ビンを受け取ると、マコトは4つに割ったストローの先端をTシャツの袖で拭いて、くるくる指で回しながらざっと確認する。 「どぉ?」 ノゾミも顔を寄せてストローの先端を見つめる。 「よし」 マコトは炊事場から持ってきたハサミを手にすると、 「ふんふんふ~ん」 4つに割った先端のそれぞれの真ん中にはさみを入れた。 「できた!」 8つに割れた先端に少し角度をつけて折り曲げると、ふーっとビンの中に息を吹きかけて泡が逃げた一角にストローを差し込んだ。 「今度はね、たぶんだいじょうぶ」 水面からストローを引き出してそっと銜えると、ゆっくりと息を送り込む。 「うっはーーーっ!」 先端からふわぁっと大きくなっていく透明の球体。 ノゾミの顔にぱぁっとひまわりのような笑顔が咲いた。 「できたー!」 ぱちんとすぐに割れたけど、10cmを超えるくらいの大きなシャボン玉。ちょっとカラダが重たかったのか飛ぶことはできなかった。 でも、二人にはそれで満足。 「ノンにもやらせてー!」 「うん」 マコトのまねをして泡を息でどかしてそこにストローをつけ、そっと引き出しすとぱくっと銜えて、そおっと息を吹き込む。 慎重に、慎重に…。 透明な丸い石鹸玉に虹色の模様が描きだれて、ぱちんと弾けた。 「うっはーーーっ! すっごーい!」 それから洗濯そっちのけでシャボン玉が青い空の中に飛んでは消えて、飛んでは消えて。 「飛んだーっ!」 「はははーーっ!」 ふわりわりと小さなシャボン玉が風に流されていく。 びぃーーーーーっ! 洗濯機が呼んでるのにも気づかずにはしゃいでいたら、 「こらーーーっ! 2人ともっ。洗濯はっ!?」 バンッと勝手口のドアが開いてカオリに怒鳴られた。 「はーい!」 「はーいっ」 慌てて立ち上がって洗濯機までダッシュ。 やれやれとため息をついてカオリは洗濯の続きをする二人のそばにいく。 「もう。遊んでもいいけど、ちゃんとやることはやる。わかった?」 「はーい」 「はい。すんません」 へへっと笑って、マコトはすすぎを終えた洗濯物を脱水層に移し終えると、ノゾミが押し込んでふたを閉めてタイマーを入れる。 ガン! ガゴン! 脱水層が唸る。 とりあえず洗濯機から少し離れると、マコトは洗濯機の足元に置いたビンを取り上げた。 カオリが首を傾げる。 「なに? それ」 「シャボン玉」 ノゾミがにっこりと笑ってストローを差し出す。 「カオリもやる?」 「うん!」 少女みたいに大きな目をきらきらと輝かせて大きくうなずくカオリ。 そっと口付けるように息をやわらかく吹き込めば、ふわっと飛んでいくシャボン玉が一つ、二つ…。 風に揺られてふわりふわり。 「きれいだねぇ」 カオリはもう一つシャボン玉を青空の中に送り出すと、ストローをノゾミに返した。 「じゃ、洗濯しっかりね」 「あれ? イーダさん、もういいんですかぁ」 マコトがちょんと首をかげる。 そんなマコトの頭をよしよしと撫でると、 「うん。なんかねぇ。ポエムが書きたくなっちゃった」 「はぁ」 びぃーっ! 洗濯機が脱水終わったぞと二人を呼ぶ。 ぽんとノゾミとマコトの肩を叩くと、カオリは兵舎の中へと戻っていった。 「ポエムだって」 「ポエムなんだぁ」 顔を見合わせるノゾミとマコト。 ふうっとストローから青空の中に飛び出したシャボン玉は、ふらふらと勝手口の方へと流れていく。 洗いあがったシャツは真っ白だった。 コンセントを引き抜いて、洗濯物をかごに移した。 「マコト、競争だかんね」 「うっしゃ。負けないぞぉ!」 よーいどん! 洗濯ロープに飛びついて一つずつ干していく。 ぱんぱんとシワを伸ばす軽やかな音。 風にはためく白いシャツ。 水で深い色みになった迷彩服。 「終わったー!」 「できたーっ!」 ほぼ同時。 「なんだよー! ノンの方が早かったってばぁ!」 「いやいやいや。私の方が早かったって!」 「いや、ノンの方が絶対早かったね」 「うんにゃ。私の方が早いですぅ」 むむっとにらみ合って、やがてそれはにらめっこになっていくわけで…。 「あっはははははっ! のんつぁん、顔…顔っ」 「ぶはっ…んははははははっ! マコトだってぇ」 顔を見合って大きな声で笑った。 笑い声が木霊して、ゆったり流れる雲が腹ん中に吸い込んだ。 パタンと大の字になって地面に転がれば、地球はやっぱり丸いのか…なんてノゾミは思った。 大きい雲や小さな雲。 風が緩やかに形を変えたりちぎったりしながら、いずこへと流している。 ノゾミは綿菓子のような雲をぼんやりと目で追った。 「あー。おなかすいた」 「っていうか、食べたばっかだよ」 「運動したじゃん。今」 はたはたと風になびく洗濯物をノゾミが指差すと、マコトが困ったように笑う。 「んー。まぁねぇ」 洗濯ロープを引っ張るポールの足元からビンを手にして、マコトが寝転がるノゾミのそばに腰を下ろすと、ふたを開けて、ストローをつっこんでぐりぐりとかき回す。 ふーっと膨らむシャボン玉がぱちんと弾けた。 ありゃ…とストローを覗き込むマコト。 ノゾミは『んあーーっ』と唸った。 「わっ! のんつぁん!?」 「腹減ったーーーーっ!」 おいおい…と思ったが、見上げた雲はあんまりにもおいしそうで…。 「かぼちゃのぷりん食べたーーーーーいっ!」 「すし食いてぇーーーーっ!」 「ケーキ食わせろーーーーっ!」 「チョコをくれーーーーーーっ!」 「かぼちゃ食べたーーーーーーいっ!」 「焼きそば食いてぇーーーーっ!」 少し離れたところで「ヤキニク食いてーーーっ!」って聞こえたような気がした。 まぁ、叫んでみたものの、青い空は微笑んでいるだけなわけで…。 「なんか、よけー腹減った」 「うん…」 能天気に雲はおいしそうに形を変えながら二人の上に影を落として泳いでいく。 はぁ…とため息を吐くノゾミ。 シャボン玉に没頭するマコト。 ふわりゆらりと、5cmほどのはかない透明のボールが風に流れていく。 「マコトぉ」 「んん? なぁに?」 「あのさぁ」 「うん?」 「アイちゃんとはちゅうしたの?」 「んぼがはっ!」 ボコボコボコッ! ストローを銜えたままビンの中の石鹸水に浸していたマコトは思い切り噴出した。ビンの中からえらい勢いで泡が立ち上って零れていく。 「ぁ? マコト?」 「げへっ…ごほごほっ!」 どうやら思いきり吸い込んだらしい。 ノゾミはとりあえず背中を叩いてやると、 「ふーん。したんだぁ」 別に驚く様子もなく呟いた。 ぜーぜーと肩で息をして涙目のマコト。 「なにさぁ。急にぃ」 「んー。別にぃ。気になったから」 「そんだけぇ?」 「んー…」 空を見上げたまま小さく唸ってなにやら考えているらしいノゾミ。 マコトはシャボン玉のビンにふたをすると少し離れたところに置いた。 「っていうか、何で?」 「なにが?」 「いや…何で…わかったのかなぁ…って…」 「…。この間、カメちゃん来た時、なんかマコト…女の子な感じだったから」 「はぁ…」 意外と鋭いんだな…と今更ながらに思う。 ノゾミはまっすぐに空を見つめたまま。 真っ青。 夏の空は限りなく透明で、それは太陽が力強く輝いているからだろう。 暖められた風も雲の陰に入れば心地いい。 むくっとノゾミは起き上がった。 「すきなの? アイちゃんのこと」 「え…」 地面をじっと見つめるノゾミの顔は笑ってなかった。 マコトはわけもなく戸惑う。 「あー…そのぉ…」 「っていうか、すきなんだよね」 そう言って向けられた笑顔はやさしくて、ますます混乱していくマコトの頭。 「のんつぁん?」 「うん。っていうかさ、今更照れなくても隠さなくてもいいって」 「てっ…照れてなんかっ」 「マコト、顔真っ赤」 「ふぇっ!?」 ぺたって触ったら頬が熱かった。わけもない戸惑いの理由、それは見抜かれたことなんだと、ようやく気づいた。 ノゾミは隣ににじよると、マコトの腕をうりうりと肘で突きまわした。 「なんだよぉ! なにすんのさぁ」 「だってさぁ! マコト言ってくんなかったじゃん」 「ええーっ! だぁってさぁ!」 突かれる腕から何とか体をよじって逃げると、後ろからがっと抱きつかれた。 「だってじゃなーいっ!」 「だってさぁ…。…恥ずかしいっていうか…」 「えー。なんでぇ? キスしてんのに?」 「したけど……その…」 もごもごと口ごもって真っ赤な顔のままうつむくマコト。 ノゾミはむうっと顔をしかめた。 「まだ告白してないとか?」 「…うっ」 なんだ図星かという目のノゾミ。 ぽんとマコトの肩を叩いて、ぎゅっと抱き寄せてみた。 「あのさぁ。すきなら…ちゃんと言っといた方がいいよ」 「のんつぁん?」 すぐ真横にあるノゾミの顔は地平線の向こうをにらんでいるようにも見えた。 「だってさぁ。わかんないじゃん…」 さくら隊の明後日の戦闘の舞台はポイントBと呼ばれる地点。 軍需工場の空爆の援護だという。 迎え撃つ敵機の迎撃が主な任務。 その4日前にも市街地防衛でスクランブル出動をしている。 「……うん」 おとめ隊の一昨日の戦闘では二つの味方の部隊が全滅した。 危うい状況が転がる中、よく帰れたものだと思った。 占領された街の奪還に関わる激しい攻防。 「へんだなんて、思ってないから」 「…」 向こうの方でランニングを続けるすっかりばてたリカとまだ少し余裕のミキ。 また茶化すように追い抜いたミキの後ろからリカが低いタックルをかますと、転がるようにもつれて草むらの中へ。 ミキのうれしそうな笑顔がちらりと見えた。 あー。たぶん、あのままいちゃいちゃすんだろうなぁ。 ぎゅぅっとノゾミの腕に力がこもる。 「のんつぁん?」 返事が返ってこないから、ノゾミが見てる方に目をやると草むらの中でじゃれあってるリカとミキ。 「あの二人は…したのかな?」 「なにが?」 「告白」 「さぁ…」 「まぁ…いいんだけどね。別に」 ぱっとノゾミの腕が離れた。 そのままパタンと後ろに倒れて寝転んだノゾミ。 マコトが不思議そうな目を向けてるのに気づくと、またむくっと起き上がった。 「言っとくけど、うらやましいなんて思ってないから」 「…はぁ」 間抜けた返事にノゾミがやれやれとため息をつく。 今度はマコトの腕ごと体を抱きしめて背中に引っ付いた。 「たださぁ……」 「のんつぁん…?」 「別にすきだとか…そーゆーんじゃないから」 「は?」 「友達だけどさ」 「…それで?」 返事の変わりに唇を塞がれた。 きょとんとするマコト。 ふん…と肩を揺らして息を吐くノゾミ。 ふいに強くなった風がばたばたと洗濯物を揺らしていった。 ともすると不機嫌そうなノゾミの目は広場の向こうの短い草むらの中の二人。 動かないと思ったら二人とも眠ってしまっている。 戦闘の疲れもあるだろうけど、あんな不規則なペースで走ってればそれも当たり前で、胸の上に頭を置いているミキと、そんなミキを包むように抱くリカ。 暖かい陽射しと風と柔らかい草。たぶんそれだけじゃないであろう穏やかな寝顔の理由。 「……のんつぁん?」 せつないとか、さびしいとかそんなことを必死で抑えこんでいるようなノゾミの横顔。 なんて言ったらいいのかわからずに、言葉がのどの奥で行ったり来たりする。 ノゾミはまたパタンと地べたに寝転がった。 「あーあー…。あいぼん、今なにしてんのかなぁ」 「…」 マコトはよいしょとノゾミの隣に移動すると、同じように地面に寝転がって空を仰いだ。 丸い地球。 どんなに遠くても、どんなに高くても、この空はアナタに続いてる。 「たぶん空を見てるよ…こうやって」 「…マコト?」 「だってさ、地球は丸いんだもん」 遠くにいるわけじゃない。 その気になれば届く距離。 時間は残酷だ。 やさしいくせに、残酷だ。 想うほど、気が遠くなりそうなほど遠く感じるのなんでだろう。 「そっか。そうだよね」 「うん」 雲がこんなキモチを届けてくれるって言うんなら、叫んでみようかな? ふと頭の中を掠めた。 けど、やめた。 どんなに神様が邪魔をしても、二人はたぶん一緒。 今も、どんなときでも、きっと、最期の時も…。 「マコト…」 「んー?」 「…ぁー。なんでもない」 すきだから、目に見える何かに焦がれて、目に見えない何かに焦らされる。 マコトはポンポンとノゾミの肩を叩いた。 風をはらんで揺れるTシャツの白さが目にまぶしい。 真っ白に輝く太陽が隠れれば、そこには原色の鮮やかな青い空。 とんびがひょろーっと鳴いて、風にのってふわりくるりと飛んでいる。 マコトは起き上がると、ビンを開けた。 ふわりと飛んでいったシャボン玉。 風に乗ってすいーっと離れて、弾けて消えた。 * お昼ごはんは焼きそばだった。 カオリを見ると、小さく笑ってウインク。 ノゾミの顔がふわっとほころぶ。 壁のホワイトボードの“今晩のお献立”には『かぼちゃの煮つけ』。 マコトの顔に咲いた笑顔。 「よかったね」 リカはマコトとノゾミの肩を抱き寄せた。 ミキはマコトの肩越しにリカの肩に手を置いて体を寄せると、しーっと口に人差し指を当て、そっとポケットからロリポップを出した。 ストロベリークリームとチェリー。 迷わずストロベリークリームを手にするマコトに、リカとミキが顔を見合わせてクスクス笑う。 頭に『?』を浮かべるノゾミ。 そして、食事の後、二人に手紙が届いていることを知った。 神様も、時々はやさしいらしい。 そんだったら、戦争なんかなくしてくれてもいいのにさ。 まぁ、そういうわけにもいかならしい。 それが何でと言われても、神様だってわからない。 その日、珍しく開かれた午後3時のティータイム。 一つのテーブルを囲む7人の笑顔。 お茶請けはユウコが差し入れてくれたアップルパイだった。 (2004/5/14)